中国人の「癖」&日本人の「根性」 ~女性の強い中国人と男性社会の日本人

  「中国の女性って強いね」という日本人は多いようだ。 確かに言える。 思いのまま旦那を家事に使いまわすし、外に出ても、旦那を立てるような素振りはない。 「私は私で一人独立した人間」、働く女性なら、なお「自分の給料で生きているから、なんであなたの指図に従うの」と夫婦喧嘩のセリフ。

  蒋介石時代の女権運動で、女性は長い男尊女卑意識の束縛から解き放された。 毛沢東時代はさらに女性に社会進出の現実を与えた。 「天下の半分は女性が背負っている」とあの毛沢東は言った。きっと女性を持ち上げるのは上手だっただろう。 とにかく、今の中国では、殆ど共働きだし、旦那が頭を下げて高給取りの奥様に仕える家庭も珍しくない。 会社に入れば、女性の上司に叱られ褒められるのもごく普通の日課と言っても良い。 「中国の男性は紳士だね。エレベーターで女性を優先させてくれるし、荷物も持ってくれる」と羨まし気に話す日本人女性は果たして「マナーが良くないが紳士である中国男性」の胸の内を分かっているだろうか?

  一方、家ではどんなに財務大権を握っていても、一歩でも外を出ると、日本の女性は控え目で旦那を立てる。 また自らそれを美徳とする。 厨房は我が聖域と自認するし、高学歴でも子供が生まれたら専業主婦に甘んじる。 特に会社では「お茶汲み」「お掃除係」など理不尽なことを笑顔でやらなければならない。 中国人女性から見ればこのような職場は「苦海」と我慢ならないだろう。

  でも、時代は変わる。 「紳士」な中国の男性は密かに日本男性の「カッコよさ」を夢に見ている。 日本の女性も「総活躍」で一変するだろう。