日本の光触媒技術が中国のトイレ革命に光を

  1月25日付けで、科学中国網や東北新聞網は「トイレ革命の立役者」として「鞍山奇典生態科学技術研究所」(わが社が4年前に関係他社と共同で設立)のことをトップで紹介した。 現地社員一同の努力によって、日本から導入し、現地製造の光触媒をトイレの空気清浄に導入した第一号として、成果を紹介されたものです。
  「奇典光触媒」は名古屋市にある㈱光触媒研究所・鞍山奇典生態科学技術研究所有限公司・当社(有)スリーエムエイチ、3社で設立した合弁会社です。 以前の報告でも紹介したように、光触媒研究所㈱の代表取締役加藤薫一さんは、「中国の庶民に綺麗な環境を」という鞍山側総経理葛輝さんの思いに共感し、4年前に光触媒の現地製造および販売に着手したのです。 その後「奇典光触媒」は製造に成功したのち、現地販売に乗り出しました。
  今回の「トイレ革命の立役者」という記事は、中国第一号高速道路である瀋陽⇔大連間「景泉サービスエリア」のトイレ改造事業を報道したものです。 つまり、中国に先駆けて、高速道路第一号の「無臭トイレ」を、日本発の技術――光触媒を使って実現したものですが、注目の的となりました。

写真は男子トイレの一部



  光触媒が持つ抗菌・セルフクリーニング・空気清浄などの機能を活かして、トイレの設計から材料使用までこまめな配慮をしながら、清潔で綺麗な「無臭トイレ」が出来上がりました。


左:男子トイレの一部と女子トイレ      右:洗面台



  洗面台の鏡も空気清浄機に変身。 ガラスは曇りにくく、昔「息を止めてトイレに入る」状態から、ゆっくりとトイレを楽しむように、ここで休憩する通行者は観光スポットのように、我さきに写真を撮るようになりました。 女性客は鏡に向かって、ゆっくり化粧をし直し、旅で疲れた顔や髪を整える姿であふれていました。
  この第一号を起点に、「奇典光触媒」は日本の合併浄化槽技術をも導入しながら、農村地域のトイレ革命・観光地のトイレ革命・ホテルや学校あらゆる建物のトイレ革命、延いては、現地製造という優位を活かし、光触媒技術を以って、「中国の庶民に綺麗な環境を」本格的に実現する次への一歩を踏み出しました。
  引続き、見守ってください